10月6日 金曜日 雨
台風だ・・・。
さて、先日会社で、私の部に社内検査が入りました。
会社で行われる検査には大きく分けて、
社外の人が行う検査と社内の人間が行う社内検査があります。
今回は社内の検査部の人間による検査です。
で、朝、少し物々しい雰囲気で検査部の人間が私のフロアに来ました。
社内検査とはいえ、もちろん抜き打ちです。
書類などをいくつか持って行きます。
別の人間が私のいる課に来ました。
どうやら机の中を見るようです。
これは社外の人の検査でも行われる確立が非常に高いです。
別の名前の印鑑や、インサイダー取引の情報の証拠などがないか調べているようです。
私の机も空けました。
ですが、私の机を見たのは検査部の私と同期の女の子。
彼女が気を使ってくれて、
私物があったら、そこは見ないから言ってね。
と、言ってくれました。
・・・、机の中、ほとんど私物なの・・・。
見たところ、仕事で私用しているものは、方眼紙1冊、業務日誌、ボールペン、シャーペン、消しゴム、定規、ホッチキスと針・・・、どんなに頑張っても、これが限界です。
・・・、そうなの・・・。
彼女も多少絶句したように見えましたが、検査部の人間に嘘はつけませんし、見栄を張ることもできません。
そういえば、何年か前に、外部検査が入った時に、本部長立会いのもと、
机の中を見られたことがありました。
その時は女性検査官でした。
私の机の中は特に問題なかったのですが、なぜか私にだけ、
ちょっと、机のシートの裏を見せてもらっていいですか?
と、言ってきました。
私の部の机にはみんな透明のシートが引いてあり、中に書類を挟めるようになっています。
彼女はその裏が見たい、と言ってきたのです。
やはり女性の第六感なのでしょうか。
何か引っかかるものがあったようです。
内心、あ、それはまずい・・。と思ったのですが、拒否することはできません。
どうぞ・・・。
と言って開けたら、シートの裏にはホットペッパーの居酒屋のクーポンがいっぱいです。
女性検査官はそれを見るなり、
あ、もう結構です。
と言ってシートを元に戻したのですが、その時、本部長の深いため息がしました。
検査があるなしにかかわらず、机の中は、常にきれいにしておきたいものです。